一番解り易い事例で説明しますと、最近たまに「リビング階段を希望」と言うのを耳にします。
これは30年以上前ある建築家が、親が子供の行動把握ができるようにという目的で、その家族のために発案したプランで、「対面キッチン」などもそのような目的の一つとして発案され普及した例です。
これはリビング内の一角に階段を設けることだと思うのですが、その目的はと言うと子供の行動把握・存在確認だと考えます。子供が帰宅したとき、出かけるときに家族の普段居るリビングを通り抜けることで、子供の存在をいつも確認しようとするものだと思いますが、これは多数ある解決策中の一つの方法だと言うことです。しかも子供室は2階に造るという当然のような前提条件です。
A家族の子供は友達を頻繁に連れて来るが、B家庭の子供は出かけて遊びに行く事が多い。果たしてこの両家族は同じようなリビング階段でいいのでしょうか?
遊びに来る子供の友達が少なければそれでもかまいませんが、逆に多いとリビングで寛いでいるところを通り抜けられる訳ですから次第に煩わしくなることは間違いありません。
そうなると今度はどうなるかと言うと、子供の友達が気を使い遊びに来づらくなります。
ではいかにこの問題を解決するか、要は子供達の行動が把握でき視認できれば安心、階段はリビング内になくてもいいわけです。目的がわかれば解決方法は無限です。
私が解決した一つの案は、リビングと階段を壁で仕切り分離、その壁を透明のシースルー壁にしました。これでリビングを通り抜けすることなく、リビングに居ながら行動把握・視認ができます。しかも静か。
生活上の諸問題を解決しさらに美しく格好よくなければならない、これが「生活をデザイン」すると言うことです。
いずれにしても建築計画上の生活デザインだけで100%の問題解決策はありえません。
子供達との間に生活に関わる約束と躾さえきちんとしていれば、リビング階段も不要なのかも知れません。
逆に設計が粗雑だと、子供達の教育や躾に励むことになるやも知れません・・。
最終的に建物に命を吹き込み設計以上のライフデザインを作り上げるのは、そこで生活するあなた方家族です
私の解決案は、設計実績でご高覧ください。
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